seasons.(シーズンズ)【完】




沈み掛ける夕日を拝むには絶好の場。

探し求めていた人物は、オレンジ色に染まった屋上にいた。


「ナツ」

「……ハル?」


体育座りをしてフェンスの向こうを見据えていたナツの名前を呼ぶと、上半身をひねって俺の方を振り返った。

てっきり泣きべそかいてるかと思ってたが、顔を見る限りそういうわけじゃなさそうだ。


「木村に訊いたら涼みに行ったっていうから探したんだぞ」


ったく手間かけさせやがって……。


「……どうしたの?これから閉会式でしょ?結果発表とか気にならないの?」

「そりゃこっちのセリフだ」

「あたしは別に。やるだけのことやったから結果がどうであれ後悔なんてしないし」

「後悔……か」


俺はナツの隣にあぐらをかいて座り、言うか否か迷って前者を選んだ。