seasons.(シーズンズ)【完】




明くる日。

満更でもなく和気藹々と課題研究のため街並みを見物している時のことだ。

小腹が空いたので班員全員で土産屋に立ち寄り、それぞれ違う味のアイスを味わってると、突然ぐいっとアイスを握る方の腕を引かれ、俺は寿命が縮まったかと思うほど焦った。


「なッ!?……にするんだよ落ちるだろーが!」


てっきり悪ふざけかと思いきや、犯人のナツは至って真摯な面持ちで、


「ちょっとお願いがあるの」


それにしたって頼み方ってものがあるだろ。


「お願い?なんだよ?」

「明日の遊園地いつものメンバーで回るでしょ?その時ね、少しだけでいいからあたしと秋人くんを二人きりにさせてほしいの」


何かと思えば乙女ゆえの頼み事かい。

これでもしアイスが落下してたら、お前じゃないがさすがの俺でも大人げなく怒ってたぞ。


「一生のお願いよ!」


とか言うけど、これまでお前は散々俺をこき使ってきたじゃねーか。

俺は常にお前の一生のお願い聞きます係みたいなもんだろ。

この期に及んで何を言うんだっつの。