seasons.(シーズンズ)【完】

「じゃあこうしよう」


今度はほなみの体を両サイドから挟むように足をかけ、僕は立った状態でブランコに乗った。

いわゆる二人乗りのオーソドックスなスタイルだ。

膝を折ったり伸ばしたりして力を込めて漕ぐと、ブランコはみるみるうちに加速していき、


「わあ、すごいすごい!たのしー!」


ほなみは無邪気な笑顔を浮かべて喜んでくれた。


「ありがとう!あなたおなまえは?」

「ぼく?かたぎりあきとだよ」

「ふーん。じゃああっくんね」

「きみは?」

「ほなみ!」


この些細な出来事を機に、僕とほなみは親しい仲になった。

そこに当時は今より双子らしくしていた涼人も加わり、さらに親同士が仲良くなった頃には、頻繁にご飯を一緒にしたりキャンプに行ったり、家族ぐるみの付き合いをするようになっていた。