seasons.(シーズンズ)【完】

*秋人side


ほなみとは同じ幼稚園に通っていたことがキッカケで出会った。

クラスは違ったので、これといった接点はなかったのだが、休み時間に園内の遊具広場で遊んでいた時のことだ。


「ほなちゃんものりたいな」


夢中で地を蹴ってブランコを漕いでいた僕の前に現れたおかっぱの女の子。

それがほなみだった。


「いいよー」


僕はそう言ってブレーキをかけたブランコを彼女に譲った。

ほなみは笑顔で「ありがとう」と言うなりブランコに腰かけ身を揺さぶったが、


「じょうずくできないなぁ……」


思うように動いてくれないことに不満の面を浮かべてしまう。

しゅんとするほなみが可哀想に見えてきた僕は、さっと彼女の後ろに周り背中を押してあげた。

それでもなかなか上手くいかず、ほなみはますます表情を歪めた。