seasons.(シーズンズ)【完】




「うぃ~、アッキじゃーん!一緒に帰ろーじぇ!」


本日も全ての授業が終わり、出席番号順に組まされた班での掃除当番を素早く片付けてから向かった昇降口にて、相も変わらずハイテンションな金沢に捕まった。

雨も強くなってきたみたいですし足早に一人で帰ろうかと考えていたのですが、家の方角も同じとなっては断る理由もないですよね。

ですが金沢はサッカー部に所属しているはずでは?


「部活はどうしたんです?」

「この雨だから筋トレでさぁ、めんどいから嘘こいてサボった」

「なるほど。長谷川は?」

「鞄はあるんだけどどっか行っちゃってて教室にいないんだよ」


靴箱からスニーカーを出しながら答える金沢。

そういえば長谷川、今日は妙な様子でしたけど具合でも悪かったのでしょうか?


「部活とか補習とかでアッキと帰る機会めっきり減っちゃったしさ。たまにはな~って思ったんだけど」

「そうですね。では喜んで」


そういうわけで僕と金沢は下校を共にすることにした。