seasons.(シーズンズ)【完】

「ボケっとしちゃって、何かあったの?」

「いや……」

「いやって何よ?」

「なんでもねーよ」

「気に食わないわね」

「もしかしたら体育祭の疲れがとれていないのかもしれませんね」


押されっぱなしの長谷川くんにフォローの手を差し伸べたのは、私の隣の席に座る進藤くんだった。


「う~ん……秋人くんが言うならそうなのかもね。あんまり不調なら保健室行きなさいよ?」


やっぱり秋人くんのことが好きな夏枝ちゃん。

秋人くんの意見を呑み込んで、長谷川くんに付き纏うのをやめたみたい。

それにしても長谷川くん、確かに様子がおかしいかも。

さっきも先生に当てられたの気が付かなかったし、体育の時なんていつかの進藤くんみたいにボール直撃してたし。

……どうしたのかな?