「寺島も馬鹿だよな。部活に専念したいだなんて真面目ぶった理由で、こんな料理上手な女フるなんてさ」


料理上手って、私桜夜くんにマトモな手料理ご馳走したことなんて無いけど。

お弁当だって日替わりで自分が作ることもあるけど、基本冷凍食品の詰め合わせだし。

それでもそうやってフォローしてくれた桜夜くんなりの優しさに、私は自然と笑みになっていたのだ。

ちなみにこの後木から下りる際、また桜夜くんの手助けを必要としたばかりに、パンツをモロ見せしてしまったのは言うまでもない。

バックプリントを一年生のうちに卒業していたのは不幸中の幸いだ。