【リメイク前】大きな桜の木の下で【完】

身を投げ出されそうになった私はぎゅうっと曽根くんにしがみついた。

突然訪れた九死に一生スペシャルには顔面蒼白状態だ。

オカルト寄りのホラーと絶叫系スリル、どちらの恐怖も体感できるなんて恐ろしい坂……!

なんて納得している場合ではない。若干眩暈を覚えつつも自転車から降りようとしたら、どういうわけか曽根くんが平然とペダルを漕ぐのを再開した。


「あの、曽根くん?」

「付き合えよ」

「は?」

「たまには息抜きも必要だろぉ」

「やっ、私早く帰って見たいドラマが、」

「俺とドラマどっちが大事なんだよ」

「いやいや何言ってるんですかあなた。とにかく止まってってば」

「自転車は急に止まれねぇんだよ」

「それを言うなら車じゃ?」

「自転車も車って字入ってるだろ」

「あー、もう!」


そして拉致とも呼べる形で連れて来られたのは駅付近にあるゲームセンター。