夏休み


  
  
  「はい。アイス。」

  「どうも・・・。」

  自転車に乗りながらアイスって危ないな・・・

  「ねぇ、晴流ちゃんて、爪、短いね。ネイルアートとかしないの?」

  「はい。オシャレとかには気をつかわないし・・・。」

  「へぇ、架奈は爪伸ばしすぎで、ネイルアートまでしてるよ。
   まぁ、ヘタクソだから、オレがしてあげてるけど、ね。」

  「え、奈斗君て、ネイルできるんですか?」

  「まーね。趣味でやってんの。」

  「へぇ・・・」
   
  たまには・・・オシャレとかしてみようかな・・・

  「ネイル、してあげようか?」

  「えっ。」
  
  「いや・・・?イヤ、ならいいけど。」

  「いや。そうではなく、あたし、地味だし・・・そういうのあわない・・・」

  「だいじょーぶ。ここだけの話。架奈・・・小さい頃、マジで
   地味だったんだ。」

  「ええええっ!」
 
  以外・・・あんなにかわいい架奈ちゃん・・・地味だったんだ・・・

  「だ~か~ら、晴流ちゃんもかわいくなれるよ。ね?」

  ドキン。

  すごく、かわいい笑顔・・・恋、しちゃうよ・・・。

  「あ、ついたついた、ここが、オレと架奈ん家。」

  
            うわぁ・・・・・


                豪、邸・・・?