家に着き、中に入るなり、、、


「雫月!」


リビングの方から、ママが玄関にやって来る。


「もう、何度連絡したと思ってるの!」


なんて、お説教をされる。


何度って、、、


そう思い、携帯を取り出すと、ママからのメールや着信がたくさんあった。


「ごめん。友達の家に居た」

「20過ぎて、雫月の生活に口出す気はないけど!一緒に住んでる以上、帰ってこないなら、連絡くらいしなさい!」


なんて26にもなって、まだ親に心配を掛けてしまう。


「ごめん」


だから、あたしも素直にママに謝る。


「ホントよ!で、ご飯は?」

「、、、まだ」

「じゃ、一緒に食べるわよ」


そう言い、リビングに戻って行くママの背中に「ごめん。それと、ありがとう」と、心の中で呟いた。