「お兄ちゃんが優しくて泣いちゃったんだよ」 「…もう宏くんと別れなさい?」 私のお母さん、咲耶(さや)はとてものんびり屋さんである。 だから同級生かな?って感じになる場合もしばしば。 「もっと他にいい人見つかるかも知れないんだから!ほら、お父さんみたいなね♪」 お父さんはお兄ちゃんと同じで私をものすごく心配してくる。 夜中に一人で外を歩かせてもらえないのが辛い。 「…うん、そうだねお母さん、ありがと!」 もう、きっと宏とは連絡取れないもの。 自然消滅でいい気がする。