「分かったよ。その代わり私は彼女として雛沢の駄目なとこを徹底的に指導してあげる」
「上から目線とかウゼー」
「外見だけは良いんだからさ、外見だけは。勿体ないよ」
「チッ……世話焼きなクソアマ」
「それ!その汚い言葉遣い直しなさい!」
「んだよ喧しいババアだな。彼女っつか母ちゃんじゃねーか!」
「こら!」すかさずゲンコツをいれてやれば、頭を押さえながら早くもうんざりだと言わんばかりの面持ちになる雛沢。
あれ、意外に大人しいのでは?もしかするとこれは形勢逆転の予感かもしれない。
クスクスと笑っていると、どこからともなく飛んできた綺麗な蝶にビビった雛沢が変な声をあげたものだから、私はついに抱腹してしまった。
繰り返しZ字を描きながら空中を散歩していた蝶が、フェンスを越えて快晴の空にワンポイントを施す。
段々と小さくなるその姿を見送りながら私は背伸びをしてみせた。
「もう、偽らなくて良いんだからね」
美しく宙を舞っては見る者を魅了させる蝶じゃなくても良い。
鱗粉飛ばしまくって周囲から迷惑がられる蛾でも良いじゃん。
だって、それがありのままの雛沢なんだからさ。
「けど流石にその性格は正していった方が良いだろうね。とりあえずさっき手紙くれた子にはちゃんと謝ってきなさい」
「お前それマジで母ちゃんじゃん」
【おしまい】
「上から目線とかウゼー」
「外見だけは良いんだからさ、外見だけは。勿体ないよ」
「チッ……世話焼きなクソアマ」
「それ!その汚い言葉遣い直しなさい!」
「んだよ喧しいババアだな。彼女っつか母ちゃんじゃねーか!」
「こら!」すかさずゲンコツをいれてやれば、頭を押さえながら早くもうんざりだと言わんばかりの面持ちになる雛沢。
あれ、意外に大人しいのでは?もしかするとこれは形勢逆転の予感かもしれない。
クスクスと笑っていると、どこからともなく飛んできた綺麗な蝶にビビった雛沢が変な声をあげたものだから、私はついに抱腹してしまった。
繰り返しZ字を描きながら空中を散歩していた蝶が、フェンスを越えて快晴の空にワンポイントを施す。
段々と小さくなるその姿を見送りながら私は背伸びをしてみせた。
「もう、偽らなくて良いんだからね」
美しく宙を舞っては見る者を魅了させる蝶じゃなくても良い。
鱗粉飛ばしまくって周囲から迷惑がられる蛾でも良いじゃん。
だって、それがありのままの雛沢なんだからさ。
「けど流石にその性格は正していった方が良いだろうね。とりあえずさっき手紙くれた子にはちゃんと謝ってきなさい」
「お前それマジで母ちゃんじゃん」
【おしまい】



