BEAST POLICE

強引に車の外に引っ張り出された環。

アスファルトの上に跪いた彼女の前に。

「どうして…」

パーカーの男…ストーカーは立ちはだかった。

「どうして分からないかな…僕のものになっておけば、環は絶対幸せになれるのに…あれほど言ってるじゃないか、誰にでも肌を見せるなよ!裸同然の水着姿を写真で撮られて、不特定多数の男どもに媚びていい気になってんな、この淫乱が!」

「な…」

何を言ってるの、この男。

確かに何度も貰った変質的なまでのファンレターには、そんな事も書かれていたが…。

このストーカーは、環を自分の所有物だとでも思っているのか。

「さぁ来い!お前みたいな誰にでもケツを振る牝猫は、僕がしっかりと躾けてやらないと!」

環のポニーテールを摑み、強引に立ち上がらせようとするストーカー。

「痛っ!痛い!放してっ!」

必死に抵抗する環に、利己的にも苛立ちを感じたのか。

「言う事聞けって言ってるだろ!この阿婆擦れ!」

ストーカーは手にしていたハンマーを振り上げる!