BEAST POLICE

追い詰められた環。

残虐な責め苦を受けるか、犯人に屈服するかの二択を迫られた時だった。

「成程な」

頭上から声がした。

見上げる犯人と環。

そこには。

「こんな所に隠れていたのか」

コルトローマンを構えた巽が上から覗き込んでいた。

「マンション屋上の貯水槽の中…この中に環を監禁していたとはな…道理で環がマンション建物から出ていった形跡がない訳だ」