深夜、扉が開かれる。

「~~~~っっ!」

猿轡され、後ろ手に縛られたまま全裸で水に浸かっていた環は。

「騒ぐな」

目出し帽を被った犯人にドスのきいた声で言われ、身を震わせた。

「騒ぐと殺す。何度も言った筈だよな?」

「……っ」

小刻みに震えながら、脅え切った瞳で犯人を見上げる環。