青年は車を奪い宇部市まで逃走し、そこで服装を変えた。

青年は、広島駅前にあった広島東郵便局を襲撃して金銭を得て大阪に向かおうと漠然と考え、土地勘のある広島市に山陽本線で向かった。

青年は広島駅のひとつ手前の横川駅で下車したが、非常線が既に張られていた為、身を隠す為に山中に入り、そこで野宿した。

翌日昼頃、市民から山中で猟銃を持った男がいるとの通報を受け、直ちに警察官が急行したが、現場が住宅密集地である事から捜索が困難なものになった。

青年は午後2時50分頃、JR芸備線の踏切にいる所をプロパンガス販売業の配達用軽トラックに便乗していた警察官に発見された。

鉢合わせた警察官は威嚇発砲したが青年は動じず、軽トラックの運転手を猟銃で撃ち殺すと脅迫した為、警察官は軽トラックの荷台に拳銃と実弾を投げざるを得なかった。

なお、猟銃は薬莢が野宿の際に雨で濡れていた為に発射不能であったという。

青年は軽トラックの運転手を脅迫し市中心部に向かった。