BEAST POLICE

「鬼首か!」

巽が思わず声を上げた。

鬼首は脱獄した受刑者を、東京のあるドヤ街に引き入れ、そこに潜伏しつつ暗躍していたのだ。

ドヤ街とは、日雇い労働者が多く住む街の事。

日雇い労働者の劣悪な生活環境から、これまでに暴動が幾度も発生している。

また、過激派活動家がドヤ街に入り、越年闘争を通じて日雇い労働者の組織化を図っている。

その為、他の地域では余り目にする事がない活動家の立て看板が存在している。

そういった環境から、鬼首も過激派と知り合う事となり、またドヤ街特有の仲間意識が、受刑者達を守る事となり、これまで潜伏している事が判明しなかったのだ。