BEAST POLICE

しかし。

「もう俺は手錠持ってねぇよ」

猪瀬と藤原の手首を繋いだ手錠を見ながら、巽は言う。

「それとも何か?大人しく無抵抗で、警視庁まで同行してくれんのか?」

「冗談だろ」

紫煙を吐き出しながら、鬼首は笑った。

「俺を逮捕したけりゃ腕尽くで捕まえてみな」

「……」

フッと笑う巽。

巽もまた、京阪神連合の組員達、そして幹部である藤原とやり合った事で、もう満身創痍だ。

この上、鬼首を腕尽くで取り押さえるほどの余力は残っていない。

見逃さざるを得ないというのが正直な所だ。