BEAST POLICE

「せや」

3万もの組員を配置した歌舞伎町を掻い潜って、自分のもとにまでやって来た。

そんな化け物じみた巽と鬼首を目の前にしても一切狼狽せず、猪瀬は不敵に笑う。

「今時こんな昭和気質の任侠がかった男がおるんやのう…喧嘩もしてみるもんやで…」

「何寝言言ってやがる」

鬼首が猪瀬を睨んだ。

「てめぇらのせいで、ウチのシマがメチャクチャにされた挙句、鬼首會は何人もの組員を失った…」

「ええやないか」

猪瀬は何でもない事のように言う。

「たかだか1千人程度の弱小組織やろ?遅かれ早かれカチコミかけられて潰れとったわ。手間が省けてよかったやろ」

「てめぇ…」

鬼首の表情に、怒りが露わになる。