BEAST POLICE

他の組員達には聞かせられない重要な話となれば、護衛をつける訳にもいかない。

鬼首はたった一人で、指定された雑居ビルへと向かう。

京阪神連合の待ち伏せも考えられたものの、腕っ節に絶対の自信を持つ鬼首は、恐れる事なく足を踏み入れる。

…雑居ビルには人の気配はなく、また予想された待ち伏せなどの罠もなかった。

これは本当に、猪瀬が出した使いによる重要な話とやらなのか。

考えを改めつつ、雑居ビル屋上まで上がった鬼首は。

「!!」

そこで、一人の男の死体を発見する。

胸に拳銃を数発受け、血塗れで倒れている男。

着ているスーツの襟には、京阪神連合直参の組の代紋のバッチ。

傍らには、射殺に使用されたのであろう自動拳銃が残されていた。