BEAST POLICE

たったの二人。

しかしこの歌舞伎町で武勇伝を轟かせる二人の男に、男達は手も足も出なかった。

持っている金属バットが、この上なく頼りなく見える。

どんなに振り回しても当たらない。

それどころか、フルスイングした隙を突かれて襟首を摑まれ、顔面から壁に叩き付けられ、後頭部を膝蹴りで蹴り上げられる。

鼻血が噴き出し、前歯が折れ、痛みに悶絶した。

武闘派の極道と刑事の喧嘩とは、こういうもの。

相手を叩きのめすのに、卑怯も汚いもない。

使えるものは何でも使い、どんなえげつない手段でも容赦なく利用した。