BEAST POLICE

これにて一件落着。

そういきたい所だったが。

「がはっ!」

突然の銃声。

放たれた弾丸は夏木の額に命中、彼は即死する。

撃ったのは、いつの間にか五階の入り口に立っていた鬼首 春樹だった。

「まさか若頭の夏木が、俺を出し抜いてクスリでシノギをやってたぁな…俺も嘗められたもんだ」

「鬼首…」

環を庇いながら立つ巽に、鬼首は視線を向けた。

「知らなかった事とはいえ、巽さん…ウチの若いもんがアンタにも迷惑をかけた…この通り、けじめは取らせてもらったから勘弁してくれ…だが…」

鬼首は手にしていた拳銃を投げ捨てる。

「警察にこうもいいように鬼首會を掻き回されたとあっちゃあ、こっちも面子がある…巽さん、アンタこのまま帰らせる訳にはいかねぇ」

「……」

外したサングラスを環に渡し、巽は無言のまま一歩前に出た。