BEAST POLICE

「それも鬼首の命令か。バスソルト売買の捜査をしている俺を脅迫してでも追っ払えっていう」

「いえいえ」

巽の言葉に、インテリ風の男は首を横に振る。

「違うんですよ巽さん…組長は本当にバスソルト売買には関与していない…私が勝手にシノギとしてやっている事です…鬼首會若頭兼金庫番の、この夏木がね…」

「そういうのを、飼い犬が手を咬むっていうんだぜ」

呟く巽。

「今に飼い犬は鬼首組長の方になりますよ。莫大な財力に物を言わせて、私が大組織に取り入る事でね…」

夏木は拳銃を抜いて、巽に銃口を向けた。

「さ…お喋りはここまでです。どうせ拳銃を持ってるんでしょう?こちらに投げて下さい」

「……」

環を人質に取られているのではどうしようもない。

ショルダーホルスターに携帯していたコルトローマン2インチを抜いて、夏木の方に投げる巽。

「これで丸腰…とはいえ、相手は野獣だ…油断はできない」

夏木が顎をしゃくると、周囲のチンピラ達がゆっくりと巽ににじり寄る。

「抵抗しないで下さい?抵抗すれば…」

環の頭に銃口を突きつける夏木。