それともう1つ楽しみな事がある。



なんと!あの夏希がガールとして
スタッフの一員になる事が決まったからだ。



夏希と会うのは
告白されたあの日以来だが



俺には気まずい感情など一切ない。



むしろ、早く会いたくて
待ちきれないくらいだ。



アイツは一体どんな顔をして
現れるのだろうか。



それを想像しただけで



思わずスキップしたくなるほど
子供のように胸が踊った。



その時、ふと商店街の角にある
小さな花屋に目がとまった。



店のシャッターはまだ閉まっている。



新店舗では沢山の花に
囲まれるのも良いだろう。



そう思った俺の足は



なぜかそこへ引き寄せられるように
近づいて行った。