あの頃の君へ〜eternal love〜

その時、



俺たちの目に真っ先に
飛び込んできたのは



銀色に光る長細い何か。



それは紛れもなく刃物だった。



『辞めろ!!!!!』



『マコちゃんには手を出すな!!!』



秀吉が身を乗り出して



大きく広いた両腕で
彼女を覆い隠した。



聞いた事もないほどの大声で叫んで。



男の目にはもう
彼女しか映っていない。



男は包丁を振り回して



酔っ払いのような千鳥足で
その距離を一気に縮めた。



『マコ!!!!』



『お前は"俺の女"だろ!?』



『このガキがお前の男だなんて
俺は絶対に認めないからな!!』



"危ない!!!!"



この状況を黙って見過ごす
わけにはいかない。



そう思った俺は背後から
無理矢理彼女の腕を掴んだ。