あの頃の君へ〜eternal love〜

平和な休日の昼下がり。



家族連れやカップルなど
沢山の人々で賑わう中



2人はウィンドウショッピングを
存分に楽しんでいた。



絶対に離れない手。



絶対に壊れない絆。



2人はここにいる誰よりも
幸せそうに見える。



しかし、そんな彼らの未来に
別れが待っているのだとしたら‥?



もしもそれが運命なら



一体誰があの悲劇を予測出来たのだろう。



『マコ‥』



『やっと見つけたぞ。』



そう言って



突然2人の前に現れた大柄の男。



汚れたTシャツに破れかけたジーンズ。



履き潰された泥くさいサンダル。



肌は浅黒く目は細めで
髭は仙人のように伸びている。