あの頃の君へ〜eternal love〜

マコさんの小さな手に
秀吉の大きな手が重なった。



この声はきっと



お腹の中の小さな命にも
届いている事だろう。



『よーし!』




『悪阻も終わった事だし
これでやっと運動出来るね!』



『うん!』



『でも、無理はさせられないからなぁ‥』



『そうだっ!』



『日が沈んできたら、今日は夜景を
見ながら公園をゆっくり散歩しない?』



『それまでの時間は
買い物でもしてさ。』



『オレ、夕暮れ時に吹く風が
気持ち良くて大好きなんだ。』



外の景色に目をやりながら



秀吉がテーブルの下から
こちらに向かってピースサインを送った。



どうやら作戦は
順調に進んでいるようだ。