あの頃の君へ〜eternal love〜

『夏希‥』



2人はしっかりと抱き合い
俺は一気に唇を重ねようとした。



なのに‥出来なかった。



何よりも大切な居場所だけは
絶対に失いたくなかったからだ。



『ごめん。俺には出来ない。』



『蓮‥』



両腕で距離を遠ざけた俺を
夏希が悲しそうに見上げた。



辺りはますます静けさを増し



凍てつくような冷たい風が
2人の心にまで吹き荒れていた。



『なぁ‥』



『お前はもう俺とは会わないって
言ったけど、それって本心なのか?』



『うん。そっ、そりゃあね!!』



『アタシだってこれでも女だしっ!
本気でアンタに恋してたんだから‥』



『だからもう会えないよ。』



『アンタに合わせる顔ないし。』