どうして分かるんだろう?



その切れ長の鋭い目に
全てを見透かされているみたいだ。



本当は戻りたい。



輝いていたあの頃の自分に。



そしてまた新たな世界を見たい。



しっかりとこの目で。



『乙黒さん‥』



『俺にボーイの仕事は
勤まると思いますか?』



『ああ。もちろんだ。』



『私は君のような優秀な人材を
ずっと追い求めていたんだ。』



『私には分かる。』



『君ならボーイとしても
必ず頂点に立つ事が出来る。』



『これから頼んだぞ‥?"蓮"。』



『はい!よろしくお願いします。』



2人は固い握手を交わし
俺は勢いよく頭を下げた。



"これでまた俺は輝ける"



そう確信した日。



俺の新たなる挑戦が始まった。