美希は俺の最愛の人。



今年で付き合って3年になる。



『どうしてこんな風に
なるまで働いてたの!?』



『武留がちゃんと約束を守っていれば
こんな事にはならなかったはずでしょ?』



『それはっ…!そうだけど…』



『どうして?お店で何かあったの!?』



ずっと胸に秘めていた想いを
今ここで伝えるべきか…



俺の心は激しく葛藤した。



『ねぇ!!』



『お願いだからもう
ホストなんて辞めてっ!!』



『本当はこんな事言いたくない!
でも、もう耐えられないよ!!』



美希がベッドに身を乗り出して
大声で叫んだ。



こんな彼女を見たのは初めてだ。



『辞めるよ。』



『えっ…!?』



『俺は来月店を辞める。』



『それはもうだいぶ
前から決まってた事だ。』



『ほんとに…?お店の人たちは知ってるの?』



『ああ。』



『………。』



しばらく沈黙が続くと
俺は美希の目をじっと見つめた。