あの頃の君へ〜eternal love〜

“もうどうにでもなれ!”と
俺の中に住む悪魔が耳元で囁いた。



悪魔はいとも簡単に俺に乗り移ると
心にもない事を口走った。



『ハハッ‥!そういう事か。』



『それなら話は早い。』



『俺もちょうどお前に別れ話を
しようと思ってたところだったんだよ。』



『そもそもさ、俺、最初からお前の事
たいして好きじゃなかったんだよな。』



『それなのに、ノリでプロポーズなんか
しちまったからずっと後悔してたんだ。』



『俺には結婚なんてまだ早いし
それにまだまだ遊んでたいしな!』



『だから今ここで別れようぜ!』



『‥‥じゃあな。』



そう言って俺はすぐに背を向けた。



下手くそな作り笑顔を浮かべて。



本当は嫌だと言って欲しかった。



声が枯れるほど泣き叫んで
その手で引き止めて欲しかった。



これが夢だと思いたかった。