あの頃の君へ〜eternal love〜

"大好きなブランドで
洋服を作りたい"



それは付き合った当時から
美希がずっと語っていた夢。



それがもうすぐ現実になる。



『お待たせいたしました。』



テーブルに料理が並べられ
俺は2人分のサラダを取り分けた。



『どう?美味い?』



『うん!めっちゃ美味しい!』



『それ、俺にもちょうだい?』



フォークを握る美希の腕を掴んで
俺は自分の口元へパスタを運んだ。



『うん、美味いじゃん。』



『でしょっ…?』



こんな風にデートをするのも
一体何ヶ月ぶりだろう。



忙しい日々を送る2人にとって、



今のこの瞬間はまるで
夢のように感じられた。