あの頃の君へ〜eternal love〜

両手で布団を握り締めて
美希が深々と頭を下げた。



本当は受け入れたくない。



でも、



俺には彼女の夢を
壊す事など出来なかった。



『分かったよ。』



『それなら俺が会いに行く。』



『横浜と仙台なんて
たいした距離じゃねぇ。』



『だから頑張って来いよ。』



『せっかくのチャンスを
無駄にしないようにさ。』



『うん。ありがとう。』



美希の方からキスを落として



2人はそのまま
朝方まで愛し合った。



何度も何度も



会えない時間を埋めるように
互いの肌の温もりを確かめ合った。



"絶対に大丈夫"



俺たちは強い絆で結ばれている。



互いの薬指で光るこのリングが
いつだって俺に自信をくれるんだ。