あの頃の君へ〜eternal love〜

『横浜店のオープンが
急遽延期になって‥』



『その前にオープンする仙台店に
私が店長として行く事になったの。』



『何だよそれ。』



『じゃあ、俺たちこれから
遠距離になるって言うのか!?』



『俺との約束は!?』



『入籍の日はどうするんだよ‥!?』



ただただ頭が混乱して
心の整理すら出来なかった。



それでも彼女は
驚くほど冷静だった。



まるで赤の他人みたいに。



『私だって本当は嫌だよ!』



『でも、仙台には私を待ってて
くれる人たちが沢山いる。』



『これは社長命令なの。』



『私に断る権利なんてない。』



『でも、約束の日には
必ずこっちに戻るから。』



『だから私を仙台に行かせて下さい。』