あの頃の君へ〜eternal love〜

『おっ、おい!!美希!!』



『美希っ!!!返事しろって!!』



『おいっっ!!!!!』



『ああっ!!クソッ‥!!!』



電話はそこで切れてしまい
何度かけても繋がらなかった。



とにかくこうしてはいられない。



俺はいてもたってもいられずに
仕事を放り投げて会社を飛び出した。



一体何があったのか。



訳も分からずに無我夢中で走った。



ただひたすら駅を目指して。



途中でタクシーが目に留まったけれど



ここから美希の家までは
電車に乗った方がずっと早い。



ここまで来たら一か八かだ。



"何とか終電に間に合ってほしい。"



その思いで走り続けた。