あの頃の君へ〜eternal love〜

俺は嬉しさのあまり
思わず椅子から立ち上がった。



窓から見下ろす街の夜景は
どこから見ても美しくて



抑えていた会いたい
気持ちも自然と高ぶっていた。



その時、電話の向こう側から
彼女の悲鳴が上がった。



『キャーーーーーッ!!!!』



『武瑠っ!!』



『お願い!!助けてっっ!!!』



『おいっ!どうしたんだよっ!?』



今までにない彼女の取り乱した声。



俺は頭が真っ白になり



全身から血の気が
引いていくのが分かった。



『お前今どこにいるんだよっ!?』



『いっ、家っ!!!』



『お願いっ!今すぐ来て!!!
じゃなきゃ私どうなっちゃうかっ‥』



『キャーッ!!嫌ぁぁーっ!!!』