あの頃の君へ〜eternal love〜

『武瑠はもう決まった?』



『ああ。俺はオムライスとピザ!』



『あっ、あとサラダ…!』



『じゃあ…私はパスタにするっ♪』



俺が料理を注文すると、



美希が何やら嬉しそうに



鞄の中からスケッチブックと
色鉛筆を取り出した。



『なになにっ…!?』



『俺の顔でも描いてくれんの?』



『ざんね〜ん!』



『これはデザイン画っ!』



『デザイン画…?』



『そう!今急にデザインが
頭の中に浮かんできてね!』



ただの真っ白なキャンバスが



美希の手によって
色鮮やかに彩られていく。



俺はその光景を



ただ黙って静かに見つめていた。