あの頃の君へ〜eternal love〜

車を止めて、



2人はゆっくりと浜辺を目指した。



ここは豊かな自然に囲まれた小さな海岸。



辺りは人の気配もなく
ただ静かに波が踊っていた。



『ガキの頃‥』



『よくここに来てたんだ。
自転車で何時間もかけて‥』



『こうやって海を眺めていると‥
辛い事も嫌な事も全部忘れられた。』



『オレ‥』



『昔から悔しい思いしか
した事なかったからさ。』



透き通る海面に太陽の光が反射して



海はまるで宝石を散りばめたように
まばゆい光を放っていた。



そういえば‥



ここに来たのも高3の夏以来だ。



今でも思い出す。



あの日のオレは、



沈む夕陽を見つめながら
ここで1人悔し涙を流していたっけ‥