あの頃の君へ〜eternal love〜

『ねぇねぇ…!』



『武瑠!あれ乗ろうよっ!』



『ああ!』



美希に手を引かれて
やって来たのは…



真っ青な光に包まれた
長いエスカレーターだった。



『すごーいっ!!』



『まるで海の中にいるみたい!!』



そこは巨大な水槽に囲まれた
言わば海中のような世界だった。



中では煌びやかなイワシの大群が
眩しい光を放って優雅に泳いでいる。



『ホントに綺麗…』



『ああ。』



『ずっとここにいたいな。』



見上げるたびに
思わず言葉を失うその美しさ。



それはまるで、



あのジュエリーショップで見た
オパールのように



見る者全てを魅了していた。