あの頃の君へ〜eternal love〜

『本気の恋…?』



『ん〜〜。まぁ、してたつもりだけど…』



『結局別れちゃったから
そうじゃなかったのかもね。』



『じゃあ、蓮は‥?』



『本気の恋した事あるの?』



『あ、ああ‥//』



すると、



いつもクールなはずの蓮が
ほんの少しだけ照れ笑いした。



そんな姿にまた一つ親近感を覚えた。



蓮もオレと同じように
ごく普通の男の子なのかなって。



『俺、本気で美希が好きなんだ。』



『けど‥全然振り向いてもらえねぇよ。』



『"ホスト"ってだけで
彼女は全く俺を信用しない。』



『どうしてだろうな。』



『ホストだって本気で
誰かを好きになるのに‥』



時折見せる悲し気にうつむく横顔が
薄暗い照明に照らされていた。



こんなに想っていても
叶わぬ恋があるなんて‥



蓮には幸せになってもらいたい。



誰よりも大切な"親友"だから。