あの頃の君へ〜eternal love〜

『はい、到着…!』



車を降りて手を繋ぐと、



俺たちは眩しい太陽に
照らされながら



入口を目指して歩き始めた。



『今日は何だか混んでるね。』



『ああ。』



こうして周りを見渡してみると、



平日の昼間にも関わらず



館内は親子連れや
カップルたちの姿で



大きな賑わいを見せていた。



『武瑠〜っ!』



『見て!見てっ!』



『サメがいるよ〜♪』



巨大な水槽の中で、



大きなサメが2人の前を
何度も横切っていく。



それを見た美希は



まるで幼い子供のように
俺の隣ではしゃいでいた。