あの頃の君へ〜eternal love〜

『ああ!』



『やっぱさすが蓮だよなぁ〜。』



『アイツは昔っから器用で運も良くて‥』



『何つーか‥何をやっても完璧で
どこにも弱点がないんだよなぁ。』



『ホント羨ましいよ。』



そんな優弥はどこか遠くを見つめて
1人大きなため息をついた。



だが、彼の隣で秀吉が首を傾げた。



それは彼の脳裏にある疑問が
浮かんだからだった。



『そうかなぁ?』



『確かに蓮の仕事ぶりは
本当に完璧だったと思う。』



『でも‥オレは蓮の弱点を知ってるよ!』



『蓮はああ見えて本当に好きな子には
めっちゃ“不器用な男”だって事!!』



『そうじゃなきゃ‥』



『蓮はもうとっくに結婚してたはずだろ?』