あの頃の君へ〜eternal love〜

『ハハッ、まぁいいだろう。
詳細は聞かないでおいてやる。』



『俺はただ‥』



『お前のその髪色が最近の成績に
何か関係しているのかと思ってな。』



『まぁ、この調子で行けば
来月もまたNo.1になれるだろう。』



『秀吉、頑張れよ!』



『ハ、ハイッ!!!』



彼が大きな声で返事をすると
飛龍さんもまた笑顔で頷いた。



"よしっ!今日も頑張ろう!"



彼がそう思えたのも
きっと恋の魔法の仕業だろう。



『おーい!』



突然ホールの向こう側から
聞き慣れた声が耳に入った。



『おーい!聞いてるかー!?
そこの赤毛のバンドマン!』



『そろそろミーティング始まるぜ!』



大きな声で彼を呼んだのは
店の同僚 "優弥"だった。