あの頃の君へ〜eternal love〜

『美希!』



『後片づけは俺がやるから早くこっち来いよ。』



『ほら…』



俺はどっしりとソファに横たわると



背後から腕を伸ばして
彼女をそっと抱き寄せた。



『タケル‥?』



向かい合った彼女が少しだけ戸惑いつつも
俺の腕の中に身を委ねてくれた。



ふんわりと香る甘い花のような香りが
俺の五感全てを刺激する。



ずっとずっと触れたかった。



その透き通るような柔らかい肌に。



『俺さ‥』



『これから完全に土日休みだから
平日のデートはしばらく出来ないな。』



『‥うん。そうだね。』



『でも、仕事なんだし
それは仕方ない事だよ。』



『まぁな。』



『美希はサービス業だし
今は休みも不定期だろ?』



『‥って事は俺らますます
時間合わなくなるよな〜。』