あの頃の君へ〜eternal love〜

『それって‥』



『武瑠がホストを始めた頃から
使ってる仕事用の携帯でしょ?』



『もしかして買い換えるの?』



『いや?むしろその逆。
ちょっとここで待ってて。』



美希を店内のソファに座らせると



俺は真っ先にカウンターへ向かい
店員の前にそれを差し出した。



そう。



一生忘れる事のない大切な
5年間の思い出が詰まった宝物を



俺は今日手放そうと決めたからだ。



『あの…』



『この携帯、解約するついでに
こちらで処分して貰えますか?』



『はい、かしこまりました。』



店員の女性は淡々としながら



パソコンのキーボードに
指を滑らせていった。