あの頃の君へ〜eternal love〜

『じゃあ、私レジで
お会計してくるね!』



『いや、いいって。』



そう言うと、



俺は彼女の腕から雑誌を引き抜き
1人でレジに並び始めた。



その時、ふと向こう側へ目をやると
若い女性の2人組が美希の隣で声を上げた。



『ねぇ、ちょっと見て〜!』



『今月のメンスタっ!』



『西園寺 蓮!』



『伝説の男が電撃引退だって!』



2人は表紙の俺を前にしながら
しばらく会話を弾ませていた。



『あ〜あ!』



『現役の頃1回くらいは
会ってみたかったなぁ。』



『あたしも〜!!』



『でもさ、あれだけの人気者なら
新規の客なんて相手にしないよね〜。』



『結局、金使う常連が1番大事なわけだし
どっちみちゆっくり話すなんて無理かあ。』



『あ〜あ。彼、今頃どうしてるんだろうね…』



彼女たちは俺の存在に気づく様子もなく
ガックリと肩を落として深いため息をついた。