あの頃の君へ〜eternal love〜

『遅くなってごめんね…?』



『…………。』



美希がビクビクしながら
運転席の俺を見つめた。



『武瑠‥‥』



『や、やっぱり怒ってるよね…?』



『さぁ?どうだろうな?』



『後で何してもらうかなぁ〜?』



俺は彼女と目線も合わせずに
ただ前をハンドルを握った。



美希はまだ俺が怒っていると
思い込んでいそうだ。



『もう!いじわる…。』



こういう時、



美希がふいに見せる困り顔が
たまらなく可愛くて…



俺は今でも理性が狂いそうになる。



その顔がもっともっと見たくて。



『はいよ!これ。』



『お前の好きな
オレンジジュース。』



『あっ、ありがとう‥』



俺がジュースを手渡すと
美希は遠慮しながらそれを受け取った。