あの頃の君へ〜eternal love〜

『おい!夏希〜!』



『お前ちゃんと帰れんのかよ?』



『えぇ〜!?分かんなぁ〜い。』



『アッハハハ〜!』



気づけば…



東の空から薄っすらと
朝日が昇り始めていた。



『分かんないって何だよ?』



『それじゃ困るだろ!?』



相変わらず酔いも冷めず、



おぼつかない足どりの彼女は



さっきからずっと
俺の肩に身を委ねていた。



『だったらさ…』



『蓮の部屋に泊めてよ。』



『えっ…!?』



『だってあたしまだ
アンタの家行った事ないし!』



その言葉とともに



重くなりかけていた瞼から
一気に眠気が吹き飛んでいった。