あの頃の君へ〜eternal love〜

待つのは嫌いじゃない。



いや‥



むしろ好きかもしれない。



その間、



俺はコンビニへ立ち寄り
缶コーヒーとジュースを買った。



駐車場の隅で青く澄んだ空を見上げると



そこにはゆっくりと
大きな雲がいくつも流れていた。



『はぁ……』



タバコに火をつけて
空へ向かって煙を吐いた。



こうしてぼんやりと遠くの
景色を眺めていると



俺の中の何かがすっと
洗い流されていくような気がした。



車を移動してしばらく行くと
携帯の画面に美希の名前が光った。



『武瑠!お待たせっ!』



『今どこ…?』



『もう今家の前にいるよ。』



『え〜っ!?ホントにーっ!?すぐ行くっ!』



電話が切れるとすぐに
美希が急ぎ足でこちらへ駆け寄ってきた。