あの頃の君へ〜eternal love〜

『それでやっと気づいたんです。』



『あの言葉に嘘はなかったって。』



『美希…』



もう止められない。



これ以上抑えきれない。



俺は彼女の手を引くと
人目を避けるように柱の陰に身を隠した。



『あのっ、蓮さん…?』



『…キスして。』



『えっ…!?』



『俺を想ってるなら
美希の方からキスして。』



彼女はしばらく俺を見上げたまま
何も言わずに瞳を閉じた。



そして、



その腕が肩へ回ると
2つの唇が同時に触れ合った。



『はぁ…』



『美希っ…』



これまでに感じた事のない
温かく柔かな感触。



それは、



俺の呼吸を激しく乱し
全身を震え上がらせた。